KAUZO antique

ロレックス デイトナ daytona

【デイトナ】は個体数の少なさ、需要の高さも有り年々価格が高騰しています。
約55年の歳月の中で、第6世代のモデルチェンジを繰り返し、現行モデルのRef.116500LNに至ります。

ロレックス デイトナシリーズは1963年頃に登場し、1950年代末にサーキットコースである【デイトナ インターナショナル スピードウェイ】への協力がスタートしたことをきっかけに開発がスタート。

正式名称である【オイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ】というモデル名は、人類の宇宙への挑戦、そしてスピードへの挑戦にインスパイアされて誕生したことから名付けられています。

デイトナ1stモデル

1963年〜1970年頃まで製造されたRef.6241とRef.6239です。


Ref.6241

via thekeystone.com


Ref.6239

via hodinkee.com

ムーブメントはバルジュー社製のカスタム品cal.72Bの他、一部改良したcal.722、マイナーチェンジを施したcal.722-1が採用されました。
Ref.6241は強化プラスチック素材のベゼルに対し、Ref.6239はステンレス素材を採用、両者の違いはベゼルのみになります。

デイトナ2ndモデル

製造期間約4年と非常に短命で、プラスチックベゼルとステンレスベゼルの2モデルが同時にラインナップされたRef.6262、Ref.6264。


Ref.6262

via bobswatches.com


Ref.6264

via revolution.watch

ディテールこそファーストモデルと変更ないものの、ムーブメントが一新され cal.727 に変更されました。cal.727はこの後3rdモデルにも採用され、手巻きクロノグラフの名機として現在もコレクターに愛されている逸品になっています。

デイトナ3rdモデル

製造期間が約18年と長期製造で、手巻きムーブメント最終モデルのRef.6263、Ref.6265。セカンドモデルまでに改良されたcal.727を搭載し、スクリューダウンプッシャー仕様により、精度良く防水性にも優れたクロノグラフが完成しました。


Ref.6263

via bobswatches.com


Ref.6265

via hodinkee.com

製造期間が長いことでマイナーチェンジも多く繰り返されているため、ダイヤル、ブレスレット、ベゼルの書体、プッシャー形状や個体年式、仕様の違いが多く、取引価格にも大きく変化するのも特徴です。
Ref.6263には、激レアダイヤルとして、アンティーク好きな方は一度耳にしたことが有るであろう… ポールニューマンダイヤル(エキゾチックダイヤル)が存在します。

俳優、レーサーとしても活躍した ポール・ニューマン氏が愛用した事からそう呼ばれるようになりました。
『DAYTONA』表記が無印字のホワイト文字盤や表記有のブラック文字盤、インダイヤルのアラビアインデックスが大きく、一段窪んだ状態になっているのが特徴的なデザインです。

ブレスレットは生産初期のフラッシュフィット一体型巻き込みブレス『No.7835 FF No.71N』が採用されており、オリジナル状態かつ、付属完備で残っている個体は博物館展示レベル価値に値します…!!

デイトナ4thモデル

自動巻きモデルになり、ムーブメントにはゼニス社製の『エルプリメロ』のカスタム品が使用されました。風防にはサファイヤクリスタルが採用され、防水性能も100mまで向上しました。

3rd世代までは、異素材でも同リファレンスでしたが、SSモデル、SS×YGコンビモデル、YG無垢モデル、YG×革ベルト等のライン(Ref.16520、Ref.16523、Ref.16528、Ref.16518)4th世代からは別リファレンスにて追加展開されました。


Ref.16520

via hautetime.com

1988年~2000年での約12年間の製造期間は3rdモデルよりも短いですが、マイナーチェンジが繰り返されている為、年式や文字盤、ベゼル等の仕様によって相場価格が異なります。

特に最初期生産分R番の一部個体だけに見られるポーセリンダイヤル(エナメルダイヤル)
※ポーセリンとは…「陶器」のことを指し、実際には陶製ではなく、メタル製のダイヤルの上に釉薬を塗って焼いて陶器のような艶を出したものです。
通常ダイヤルに比較すると、独特の艶を持ち、文字がうっすら膨らんでいるように見えます。

濃い程値段が上がると言われているS、W、T、U番の1993年~1997年頃の黒文字盤に該当されるインダイヤルのカラーが焼けた、パトリッツィダイヤル(ブラウンダイヤル)
最終年式にあたるP番、その前年のA番の市場価格は300万超えと手巻きデイトナに迫る価格にまで高騰しております。

デイトナ5thモデル

ベースのデザインは4th世代を引き継ぎ、自社製ムーブメント(cal.4130)が用いられ、6桁リファレンスへと変更しました。
(Ref.116520、Ref.116523、Ref.116528 新たに、Ref.116515、Ref.116519)
PG素材、PT素材のラインナップが追加されました。


Ref.116515

via watchcollectinglifestyle.com


Ref.116523

via bobswatches.com

ムーブメント変更に伴い、ハック機能が追加されました。
※ハック機能とは…時刻を秒単位で合わせることや、秒単位で時間を合わせる際にリューズを引いて秒針を止めておく事。由来諸説として、傭兵が同時に時間を秒単位であわせる際に「ハック」という掛声を使用していたそうです。

パワーリザーブ機能では、54時間→72時間へとUPされ、3つのインダイヤルの配置の変更が施されています。

2000年~2016年での約16年間の製造期間で5桁リファレンスの4thモデルよりも長く、生産終了後、価格は上昇しており2016年式の最終品番は特に高騰しています。

発売当初より黒文字盤ダイヤルの人気が高く、価格も高い傾向を維持しています。
しかし、ここ最近で評価が上昇している白文字盤、主に初期年式P、K、Y、F番に該当する、アイボリーダイヤル(クリームダイヤル)が存在します。

デイトナの白文字盤というと、5桁リファレンスの最初期生産分R番のポーセリンダイヤルを思い浮かべてしまいがちですが…
ポーセリンダイヤル程の評価に現時点では、まだまだ劣りますが、可能性を秘めている個体で有る事は間違いないと思われます!
ロレックス スポーツモデルの変色系は可能性を大いに燻ぶられますね(^^

デイトナ6thモデル

5th世代の自社製ムーブメント(cal.4130)を引き継ぎ、文字盤ディテールの変更、ベゼルディスクの素材をセラミックに変更したのが、6th世代の現行モデルデイトナです。

プラスチックと金属の素材で展開されていたベゼルがセラミックになった事により、衝撃や擦れによる傷がつきにくくなり、リファレンスもRef.116500へと変更。
また、ベゼル印字部分には特殊なプラチナコーティングが施され、経年劣化による墨落ちの心配がなくなりました。


Ref.116500

via hodinkee.com

定価は約127万円なのに対し、発売から現在まで入手困難の為、200万円OVERの取引価格が続いており、常時高騰しています。
黒文字盤が人気だった4th、5th世代モデルと比較して、6th世代モデルは白文字盤の方がベゼルとのコントラストが分かり易く、人気が高いモデルとなっているのも6thモデルならではの魅力です。

MODEL HISTORY
モデルヒストリー


  • Rolex DAYTONA
    via thekeystone.com

  • Rolex SUBMARINER
    via ethoswatches.com

  • Rolex GMT-MASTER
    via hodinkee.com

  • Rolex EXPLORER
    via chrono24.hu

  • Rolex MILGAUSS
    via chrono24.hu

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